Adobe MAX 2011 基調講演2日目 “Creating the very best user experiences”

Adobe MAX 2011 基調講演2日目 “Creating the very best user experiences”

Clock Icon2011.10.06

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あ、しまった。基調講演の写真をとっていない(笑)

 

1日目と2日目に基調講演が行われ、1日目はクリエイターが使うツール群の紹介、2日目はデベロッパーむけにFlash、HTML5などに関するフィーチャーの紹介を行いました。ある意味、向こう1年間かそれ以上における Adobe の、ひいては RIA や Web のロードマップが提示される事になります。また Open Screen Project 、Adobe AIR is Everywhare に見られるように、Adobe のテクノロジーは従来のPCだけにとどまらず、モバイルへの進出がこれまで以上に図られるわけで、言い換えると IT の未来すら占いかねないわけです(注目度は Apple の方が高いでしょうけど、Apple の影響は Apple 製品のユーザーに限られたものであり、Adobe の製品の影響はそれよりもはるか広範に及んでいる。多分ね。)。

すでにご存じの方も多くいらっしゃいますが、先日、Microsoft は Windows 8 には Flash Player などのプラグインを排除した IE10 を標準搭載することを発表しました(注1:排除されたのは Flash だけじゃない。注2:プラグイン許可版の IE10 も同梱される)。

スマートフォンデバイス、OSにおいて後発である Windows Phone は先行する iOS、Android 追撃のために Flash Player を当然搭載するであろうという私の読みは完全に外れたわけです(デブサミ2011の資料をみた方、本当にごめんなさい)。 これにより、これまで Web につながるデバイスには当たり前のように搭載されていた Flash Player は、そのリーチするシェアを減らすことは必死です(そんなことより Web につながるデバイスの増加速度の方が圧倒的に早いので、結果として Flash Player が搭載されるデバイスは増加する。したがってシェアが減る= Flash がリーチできるデバイスが減るわけではない)。

しかし、この一年を振り返ると、iOS に Flash Player は搭載されないものの、Flash の開発ツール(Flash Professional、Flash Builder )を使い、AIR for iOS の機能を使えば(機能を使うというと大げさだけど、実際はプロジェクトを創るときに iOS をポチッとな!するだけ)iOS 上で動作する アプリエケーションを作ることができます。 これは特別な話ではなく、App Store には AIR for iOS をつかって作ったとみられるアプリケーションがいくつもありますし、先日、長らく続いた Angry Bird の代わりにランキング1位に輝いたアプリもAIR for iOS ですし基調講演でも紹介されました( http://machinarium.net/demo/ )。

これはかなり順調にものごとが運んだケースですが、Flash/Flex はネイティブ iOS の開発環境よりも豊富なUIコンポーネントを用意していますし、これまでリッチでユーザビリティに優れたアプリを作り続けてきた Flash デベロッパーの文化がそのまま持ち込まれるわけですから、iOS 上で動くアプリ開発の主流は Flash Builder 上で行うことが当たり前になるかもしれません(強気の読み)。ですので、個人的には、頑張り屋さんの Adobe のことですから、ジェネレータなりコンバータなりを駆使して Flash テクノロジーをWindows Phone アプリの世界に持ち込むのだと思いますし、Adobe Native Extension の紹介ではその可能性についても少しだけ説明がありました。

また今後の Flash(テクノロジー) は HTML と争うものではなく、HTML の進化を支援する存在、という説明もされました。前日のセッション "The Death of Flash"などでも語られていたのですが、Flash はある役割を終えつつあるものの、新たな役割を担って今後も多くのエンジニアやユーザーと一緒にあり続けるのだと思います。

そして、前回に続き今回も 3D に関するフィーチャが紹介されました(Stage 3D)。Flash Player 11 から普通に扱えるようになり、実際にそれを利用したサイトも存在しています(Nissan JUKE のサイト。是非、触ってみてください! http://www.nissan-stagejuk3d.com/ )。

※(追記)Nissanの事例は"Away 3D"を使用とのこと。
http://twitter.com/#!/fenomas/statuses/121489066037493760

以上が私の所感で、現時点で既に公開されている他の方の Blog やら関連リンクを貼っておきます。

「AdobeMAX 2日目基調講演リポート」

http://ameblo.jp/ca-1pixel/entry-11038789663.html

「Adobe MAX 2011:Sneak Peeks - 最新技術をこっそり見せます」

http://blog.neuromagic.com/ixdg/2011/10/adobe-max-2011-05.html

「Adobe MAX 2011 基調講演2日目 超簡単なまとめ」

http://mushikago.com/i/?p=444

「「Flash Player 11とAIR 3がゲームを変える」」

http://blog.neuromagic.com/ixdg/2011/10/adobe-max-2011-04.html

「Dreamweaver CS5.5 を使って Web アプリケーションをモバイルアプリケーションにパッケージ」

http://www.adobe.com/jp/joc/devnet/dreamweaver/articles/packaging-web-applications-as-mobile-apps.html

「Adobe MAX 2011 基調講演 2 日目速報レポート」

http://adclounge.jp/adobe-max-2011/keynote-day2/

「[速報]アドビ、HTML5対応ツールの充実と、マルチプラットフォーム対応を強化したAIR 3など披露。Adobe MAX 2011」

http://www.publickey1.jp/blog/11/html5air_3adobe_max_2011.html

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